おぼえてる？ 今日がいつか 忘れてしまった？ それなら むりに思い出さなくていいよ だれかがうまれて だれかが死んだ日 きっと毎日

きみがあの子にゆれることに うれしいと思うのはちがう だけどこっそり喜んでしまった 見えないように笑ってしまった あたしだけじゃない 荒れた肌に ぬける髪に はげた爪に ざまあみろ、と思ってしまった とても味方じゃない だけど 痛む胃をかかえてしゃべ…

だいじょうぶ？ 訊かれていつもびっくりする 反射で答える うん、だいじょうぶ その程度にはいつも きっとだいじょうぶなんだ

たち切れない わかってるから引きずっていく 重いクサリに足をとられて ふみだす一歩がどんなに遠くても 引きずっていく 切り離せ憎しみの連鎖 さけぶあなたが神さまなら 放っておいて ながいものにまかれて 生きるって決めたのよ あなたがわたしの救いとい…

この道はいつか来た道 だからって迷わずすすめるとは限らない あのときも今も 手を引いてくれるひとはいないんだもの 迷っても行く 決意だけが道案内 どうしよう 役に立たない

ばかにしていいよ あなたは私をばかにしていい だけど私は私をばかにしない そう決めたんだ たとえどんなにちっぽけで 取るに足らない戦いでも がんばれって言ってやる 「がんばれ」 今までもこれからも こんなふうにここでずっと たったひとりなんだから

ほんとうはこんなのただのヤキモチ いいひとぶって吐いちゃいるけど ほんとうはきみにやさしくされたいだけだよ あの子みたいに あの子よりも だからひみつにしておこう？ ほんとうのことはぜんぶ ぜんぶをぜんぶ見抜かれないかぎりは 引力に化けてきみを呼…

大キライ だけじゃ足りないなら あいしてる 言ってみたらどうだろう あいしてる だけじゃ足りないなら 許してる 言ってみたらどうだろう 口先だけでも？ 口先だけでも

世界は広いんじゃない ただ遠い 君のいる場所にとても届かない だから、ないも同じなんて それは嘘だ

違うなら 違うでいいのに 君が傷つくことに ぼくは傷つく

飲み込んだ言葉が 知らぬ間に首の後ろから生えていた 頼りなく伸びた枝に ついた実をあわててもいだ やわらかい実はことこと揺れてた あまい匂いとそれから 笑い声がしたの だれにも見られないように 聞かれないように無理やり食べた 味なんてわからない ひ…

ありえない戦いに挑む人に グッドラックを投げたいけど ほんとうはその背中を射殺したい あなたが前の戦いで 壊した子どもが胸の中にいる キリキリとまだ悲鳴をあげてる わらをつかむ強さでわたしの奧をひっかく 終わってない 今はもうわたしの胸もおとなだ…

やくたたず ののしってもいいよ 気にしないさ きみは世界じゃない

３回となえて手のひらを封じた 遠ざかれ こころよりもずっとあなたに近かった場所

2001年の前向き大王に 駆逐されたぼくの不実が きみの脚にくっついてるのを見たよ 膝の裏にはりついてヤツは とても幸福そうだったよ 殺したって死なない つぶやいてぼくは 少しだけ胸のすく思いで ８号館の階段を駆け上がる きみの脚をながめた

人間にはニオイがあるから ひとによって味は変わる 煮ても焼いても喰えない お前なんか 生で喰うしかないだろ？ ―― いただきます。 （手を合わせて）

彼にごめんを 彼女にあいしてるを 彼らに祈りを 残して旅に出るなら きっと南へ行く

床に敷かれた血がおそろしくて ベッドから出れない 「マボロシだよ｣ 言うならあんたが現実を教えな

知らないクセに ほしいんだ？ 正しいね 知ってしまったらきっと 愛なんて 割に合わない

きのうはね ハッピーラッキーデー わたしにはちがったけど きっとあなたの あしたはね ハッピーラッキーデー あなたにはちがうけど きっとわたしの まいにちがね ハッピーラッキーデー しらないまちかど きっとだれかの

ほしいものなんかない どうせ手にはいらない 言うなら おれをほしがればいいのに そうすれば おれが手に入れてやるのに あんたはいらない 言うおまえはまちがってる おまえのやり方はまちがってる 証明をいつか きっといつか したい

ぼんやりと窓が青い明け方 あるはずのない時間に目が覚めた だれが呼んだんだろう？ 不思議に思って、また眠った 冬が来たんだね 本日は立冬です

虫かと思った あなたが私の中で もぞもぞと這いまわるから ぶんぶんと落ち着かないから 虫かと思った たたいてつぶした あなただって気づかなかった 気づかなかったんだ

あんたのそーゆーとこがきらいなんだよ。 顔をそむけて、むくれて言った。 ……告白だろ？それ。 ふりはらわれた手をぶらぶらゆらせて、 笑ってやった。

きずつくのはイヤだけど 笑ってもらうとうれしいんだ 仕方ない ひどいことも たのしいことも シュンカンはあんまりにシュンカンで くらべられないんだ 仕方ない うたがったことはないよ あたしはあいがほしいの あなたのくれるものを みんなほしいんじゃない…