1992-07-01から1ヶ月間の記事一覧

 残暑お見舞い申し上げます

どこからか 花火をあげる音がする 子どもたちの歓声にまぎれ 聞こえてくるのは 夜風にゆれる風鈴の ちりちりというかすかな響き 黒飴をなめながら ぼんやりと 机の上のハガキに向かう 残暑という言葉を しみじみとかみしめたくなる こんな夜 あなたはいかが…

 日めくり

日めくりがほしかった 飛ぶようにはやく過ぎる時間の感触を この手でしっかり確かめたくて つかみどころなく存在する 時間という大きなうず 流れ込んで あてもなくさまよっているのは わたし つかみそこなったものの あまりの大きさに つかむどころかのみ込…