2001-07-01から1ヶ月間の記事一覧
七月に住む少女の名は夕月 空がぼんやりとあわくけむる時間 路地うらや屋根の上 校庭のまんなかやプールの上で うすいブルーのワンピースのすそを ひるがえしてはねる あしくびにむすんだリボンは かみとおなじ色で これはくさりではなく きずななのだと笑っ…
7月の夕方 まだ西の空を 夕日があかるく照らす時間 オレンジの蝶が わたしの胸からとびたつ もうずいぶん長いこと 胸の中でばたばたととびまわっていた 蝶は今やっと わたしから解放されて およぐように まうように 南へ向かって とんでゆく 夕日からこぼれ…
君のバスに乗りたかったねえ 乗ってぶうんと遠くに行きたかったねえ 途中下車をしたりしてね ばいばいって別れても ぐるりとめぐって また迎えに来てくれるでしょ? どこにやっちゃったのかなあ 子どもの手のひらくらいの うすいグリーンのキップ 君のバスに…
強くあれ うまれたときから 思ってる この気持ちが ゆくてを暗く さえぎることなんか どうかずっと ありませんように
話したいことがあるのに うまくかたちにならない とてもつらい だけどそんなの なにも話したいことがないよりは ずっといい たったひとりで みちたりて こうふくだった わたしだけのハニームーン あの頃より そんなんじゃないと声をあらげて なみだぐんだり…
知らない人にからだをまかせる これがわたしの選択だから かなしい顔はしないでよ やさしいきもちはもういいの いろんなベクトルにぐるぐるかさなりあう おもわくや誠意につかれてしまった すかすかでいいんだ やさしさはかたち みえないものでいっぱいにな…
ほんとうは 叩いても壊れないような 潰されても死なないような つよいつよいものになりたかった わたしがこんなに弱くなければ 手を出せるひともことももっとたくさんあるのに そう思って悔しかった 守られるのも かばわれるのも 愛されるのも 囲われるのも …
レインレイン ふる雨に キスしてわらった きみのりんかくが ゆがんで消える レインレイン はいいろの街