1997-01-01から1年間の記事一覧

 夏の鳥

目を閉じれば夏の鳥の声がする だから私はこんな場所でも生きていける つめたい風が吹いても

 Tomorrow never knows.

ゆめをみては後悔する そのくり返し 心に決めたことに 裏切られる毎日 それでも生きていけるのは 何もない明日に ほしいものの影をみるから

 カゾク

心ぼそくて泣きそうになる でも涙はこぼさない きりきりと胃は痛んでる でも夜はすぎていく 求めても求めても 得られないすべてのもの 心をこめて愛してみたい わたしの手からはなれた 遠くにあるそれらすべてが 今もわたしのたからもの

 everything

さみしいと思うのはつらい あいたいと思うのはつらい だけど顔を見たらきっともっとつらくなる あの人のすべてにイライラする わたしのすべてがつらくなる

 水曜日の殺人

あのひとが死んだと電話がかかってくる なにもない水曜日の夜 週末が少し遠くなって 涙をこぼしたり 神さまをなじったり 最後に話をしたときのことを 思い出したりする それは眠れない夜に見る夢 幾度もあのひとを殺してみる 胸の切なさにしんとなる

 WAY

ことばですべてを伝えようとする あたしのやり方は間違ってるけど わかったふりもしてくれない あなたのつめたさもどこか変だよ

 reason

人のために生きてるわけじゃない そう思っていても 笑ってもらえればうれしいよ だからときどき髪をなでて 生きていく理由を 私にください

 アイノカタチ

ときにはカンセツ的に 言葉や態度であらわすんじゃなくて ぎゅっと抱きしめたいことがある そんなふうに 身体で好きって言うことを 教えてもらっていない 自分がとてもはがゆくて 泣きたい気持ちになることがある

 Yes!×3

イエスイエスイエスってくり返してる 外に出て 人の視線にさらされれば 簡単に吹き飛ばされてしまう いつだって そんなヨロイだけ身につける

 涙の味

ゆうべ焼いたスコーンにイチゴジャムをつけて食べる アールグレイの紅茶を友だちにもらったカップについで 久しぶりの涙の味を少しだけあまくする

 めいわく

泣いてもいいですか あなたのめいわくになりたいんです

きれいなものをありがとう この気持ちがいつか 真っ黒になってしまうのがこわくて 黒く染まりかけてる端っこを ちぎっては捨ててる こうしているうちにいつか 気持ちの全てを 忘れてしまうかもしれない

 かなしいこと

ゆうべかなしいことを言われた なんて言われたのかはよく覚えていない ただ胸の痛みだけが ひっそりと自己主張している

 親友だった君へ

信じてる 信じてない どっちにしても答えは同じ もうそばにいたくない そうだよ これは裏切り 息もできないほど 散々にたたきのめしてあげる だからもう二度と あたしをアダナで呼ばないで 友だちなんかじゃなかったから 50/50の場所には戻れない

 不手際

そうだね 本当は君の言うように 好き勝手にやってみるのもいいのかもしれない だけど人から心配されるほど自分のやり方に執着する 不手際はどうしたらいいんだろう?

 弱み

「大丈夫」 うそだってわかってても 安心してくれる あなたの弱みは なんですか

 サンダル

両足にマメをつくって素足にサンダルをはく くだらないって100%笑えないうちは 女の子でいられるのかな?

 夏の午後

かわいいねって 言ってほしいことがある さみしい昼間 わたしに向けられてる 視線のひとつ 言葉のひとつ 音にして聞いてみたくなる 自分の汗の匂いが 死ぬほどいやな 夏の午後

 beat

おふろあがり むきだしのあかい胸が どくどくと鼓動をうつ おもたいだけの物体が すこしいとしく思える瞬間

 愛してる

今までついたうその重みに つぶされて窒息してしまえばいい 愛してるなんて似合わない言葉 誰にも真面目に言ったりする前に

 コットン

綿ひゃくパーセントのコットンを かみばこから おかしの空きカンに移しかえる そんなふうに もろくてやわらかいなにもかもを かたいカラで守れたらいい あたしのからだを あなたのこころを

 ネコ

どこにいてもちゃんと見つけて なかなくたって瞳でわかって それで首にリボンをつけて 一生ちゃんとかわいがってよ

 プロポーズ

あまえるななんて一生言わない だから死ぬまで私にあまえてください

 MUSIC FREAK ?

好きな曲はまきもどし 嫌いな曲ははやおくり 罪悪感はいらないよ 聴きたい曲を聴こう

 友にささげるオマージュ2

ごめんね あなたが死んだら わたしは一瞬 うれしいかもしれない そして そんな自分を哀れんで ひとつぶ涙をこぼすかもしれない 白いきれいなつめたい場所で あなたは泣いたわたしを見て 満足そうに微笑むだろう あなたの身に降りかかる すべての不幸をあまい…

 ブス

「ブス」 鏡に映った自分の顔に吐き捨ててみる そんな言葉に安心してる 自分の手首を引き裂きたい

 友にささげるオマージュ

わたしが悪いって言えば救われる人がいる だから一生謝罪の言葉なんか口にしないって決めた

 笑顔

笑えるうちは大丈夫 でも笑顔つくるたび どこかがポロポロくずれていくよ

 情熱

うごきたくなんかない どこにも行きたくない なんにもなりたくない 先へゆけってせかさないで 歩き出せる分の情熱を 今、ためてるのよ

 失恋

手を伸ばして指先に力をこめれば くしゃりとこぼれる夕日色のばら 枯れてもきれいなあなたの姿を見ているのは 少し、つらいです