2003-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 デッドC

言えればよかった ことばを束ねて コンタクトの中心から 空へ放る とんでけ 死んだCたち 完全無欠の負け犬だから 後悔なんてするために生きてる かわいて貼りつく ゆがんだレンズも ゴミ箱に放って ばいばい 死んだCたち きっといつか目もくらむほどの幸福…

 何もしない

ノーって言うのも簡単だよね 笑うように顔をゆがめて彼が言った つきだすプラカード 反戦を叫ぶ人たち 彼らは気づいているんだろうか? イエスにすり寄るのと同じように ノーを叫ぶこともまた 命をもてあそんでいる 黙り込む私も 映像を見つめる彼も ほんと…

 少女時代

よくうれたスイカだよ がつんてわってなかをみてよ シャーベットみたいでしょ あかいどろどろ しゃくしゃくたべておわりにしてよ このあかを いちごみたいだなんて ながめてわらうの なんてばかなの もうすぐむしがわきそうよ あたしはいつまで かわいいもの…

 ギフト

ごめんなさい 何度言っても足りない どうしてこんなことになってしまったんだろう? いくら涙をこらえても髪をなでる手はない そうだよ望んで壊した この手を切り落としても2度ともどらない 決してかえってはこない 泣いて泣いて泣き通した 一瞬をさらうよ…

 So What ?

あの子のスニーカーには星がついてる ――― So What ? かたまってこじれた泥だって味方だ さあ、走ってゆけ

 GO

前向きだね、なんて 簡単に笑って終わりにしないで 呪いでしょう?これ ただ進んでゆくしかできない

 自傷自哀

こんなにも こんなにも傷ついているのに これはあなたのつけた傷じゃないのね こんなにも こんなにも哀しいのに これはあなたのくれた哀しみじゃないのね どうしてだろう これが愛なの? こんなにも こんなにも わたしがわたしであることに うちのめされてな…

 ゼア

ほんとうに大丈夫な人は大丈夫なんて言わないよ 日の光が痛いなら、そう言えばいいのさ だれもきみの声を聞かなくても きみ自身は聞くだろう? その声に驚き傷つき続けろ それだけが唯一きみをきみにする きみをそこへ連れて行くんだ

あたしはいつでもきずつきたがり いちばんいたいところがいつもいたい

 ワナビー

やさしくされることになれたいなあ ていねいにあつかわれることに きをつかわれることに よくをもたれることになれたいなあ わたしをみるめに えらばれることばに ふれるかふれないかでおよぐゆびに いちいちおどろくのはやめたいなあ これになれたら それを…

 空いた手

死んだ約束にとらわれるのはやめよう わかるでしょう?もう手を放していた

 想い出

想い出はさめたお茶のようね 今 投げつけることしかできない

 don't touch me

あたしはだいじょうぶなのよ くびがまがっていてもね だいじょうぶなの ゆびがうごかなくても じょうずにはしれなくても だいじょうぶなの だからさわらないで こっちへこないで あなたがだいじょうぶになるために あたしをつかわないで

 カスタマイズ

あなたをあたしの都合でつくりかえたいように あたしをあなたの都合でつくりかえたかった わかりあおうとするよりも カスタマイズの方法ばかり探してた パスワードはきっとあるって 星みたいにうつろな妄執だけがこの胸にあった

 鳴り終えたら

このCDがまわりきったら きみのところへいくよこの本を読み終えたら きみのところへいくよこのお茶を飲みほしたら きみのところへいくよ予定はなにもないんだ だけどいっぱいになってるぼくが鳴り終えたら きみのところへいくよ

 遠い人

あのひとの望むわたしの姿をずっとなぞっていたかったの そんなの愛じゃない と言い張るあなたは遠い人ね? 出てって そんなことわたしだってずっと知ってた

 救い

笑ってすませた全てに 今 復讐されてる ううん 救われてる

 穴

全部あげるよ 君にあげる わたしには もうそれは要らないんだ どうしても埋まらなかった 穴はもうこのままでいい 手にしたものを片端から投げ入れるのはやめたんだ だから君にあげる それは全部君にあげる さようなら わたしはこのまま むきだしの穴に風を鳴…

 ファックユー

枯れた泉で鳴る音で あそべるひとになるんだよ かわいそうにって泣いてもいい あなたを踏みつけて投げ入れてやる ばいばいあなたがくれたきれいなあたし あんたにずっと言いたかった ファックユー 死んじゃえ

 パーフェクト

月よりも星よりも 君のことが好きだよ 満ちなくても 欠けたままでも 光らなくても うくつしい名を持たなくても 君のことが好きだよ 人工の匂いをまとって出かけよう さあ こわがらないで 君をみにくい骨だと笑うやつらは ぼくがみんな突きとばしてやる 君の…

 約束

やさしくされたら殺そうと思ってた あなたはどうしてわかったの? ずっとずっとひどかったね 契約より約束のように ずっとずっとひどかったね

 ダストボックス

いいよ 君がいらないものでも ぼくは喜んで受け取るよ 君専属のダストボックスだもの いつかぼくが一杯になったら 曜日を確かめて丸ごと捨ててよ 罪悪感さえぼくの口に押し込んで せいせいしたって笑ってよ いいんだ だってぼくは 君と幸せになりたいわけじ…

 即死

正直であることが美徳だなんて誰が言った? 事故みたいに不可避な君の正直さに ぼくは何度も即死してる

 惰性と平穏

伝わらないことはこわくない わかった気でうなずく 惰性の方がこわい ことばを尽くして語り合っても わかりあえない動物だから 手をにぎるんでしょう? 髪にさわるんでしょう? 伝わらないことはこわくない ことばに頼って忘れる 平穏の方がこわい