きみがやまなら ぼくはきみにのぼるきみがうたなら ぼくはきみをうたうきみがとらなら ぼくはきみにくわれるきみがこいなら ぼくはきみをたべるきみがそらなら ぼくはきみにおちるきみがくもなら ぼくはきみをながめるきみがきみなら ぼくはきみになく

置き去りにされたのは 思い出ではなくあなただから 胸が痛むのは気のせいでしょう 色あせていくのはあなたではなく ふやけていくのはあなたではなく 止まっているのはあなたではない 過ぎた季節を歌ってもいいのよ あなたは変わらずそこにいる ゆがんだ白い…

遠くはなれてしまったことに気づいて さびしいを通りこして ありがとうと思うのはいいことだ かつて好きだったものが どうしようもなくすてきだったものが 色も匂いも失ってただの物体と化しても 泣きたいを通りこして ありがとうと思うのはいいことだ さよ…

こわれたキカイをあいするように とぎれたこころをもてあそぶ だれにセットしてもらったの？ かぜにゆれてもくずれないえみ かみさまのきもちね ファッキンアイラブユー さけんだらあなたはにんげんにもどる？ カオをしかめてはしりさる？ どっちにしてもと…

きれいだねえって 心のそこから言えたら なにかかわる？ へいき かわらなくても きっと生きていける

ながれでる血の熱さに いのちを感じたりしない 世界の半分はこんなにタフで もう半分はあまりに遠い 十月の昼間 ひらひら飛ぶ蝶の魔法に 春を想ってかなしい気持ちね なんてセンチメンタル 立ち止まらないで ながれでる血の熱さに顔をしかめる とうめいなみ…

のばした手を ふり払われるのがこわいんじゃない ふり払うのがこわいんだ つぶやいてぐずぐずしてる これがきもちいいなんて まったくどうかしてる

ごめんねって言えばおわるのに おわらせたくなくて なにも言わずに立ちつくした 答えなんか、さ 役に立たないよ なのに無視できない だけどあたしの口をひらくものじゃないって くちびるをかんで がんこに立ちつくした あなたのものじゃなく あたしのもので…

呼んでよ ひょいと言われてうれしかった もう無理だって知ってるくせに おれも呼んでよ 付け足しみたいに言ってくれた うれしかった あなたばっかり 平気だなんて そんなはずない だから 最後のやさしさだと思うことにする あなたは呼ばない

とどかない ことばを 武器に変えて とばす ――針千本。 （死ぬから）

わかるよ 彼に言ってももう届かない 距離ではなく 時間ではなく こころが離れてた だけどわたしがそう言えば 彼はきっと目を見開いて 苦しいような 怒ったような 哀れむような 懐かしいような顔でわたしを見て なにかひとこと 言わざるをえなくて わたしの言…

大好きだ 思ったときには ておくれで こころがあなたを はじいてた それなら おニューのさよならを 言えるほど 近くにいなかった タイミングはおわってた

こころをちぎって てんびんにつむ きがとおくなる てさぎょうはつづく いくつのせたらつりあうの？ なんおくなんぜんの むこうがわ みんながこころをちぎってる ふるえるてで てんびんにつむ どこまでつんだらつりあうの？ いつか かんぺきなばらんすで とま…

あたしはあたしであるだけで あたしにとってとくべつなんだ フツウになんてなれるわけない アロエをおしあてたゆびさきの ひりつく痛みに泣いた こんなことがこんなにも痛い きのう死んだ人の涙を 思いやることすらできないのに

ひとのこころをあばくのに 銃もクスリもいらないよ ただ愛だけがあればいい

ムリして笑うことないよ 今はぱちぱち痛むけど きっとサムデイ ソーダ水の泡みたいに消える ぬるんだ液体をのみほして 物足りないねって 笑えばいいんだ サムデイ そのときまで しびれる舌に泣きなよ サムデイ ときが来たら 小銭を置いて店を出て あたらしい…

うまれるように目覚めた朝 思い出せることはなく 全身がどくどくと波打った 射す光にぎゅっと細めた 両目は渇いていた 私は泣いていなかった 本当は うまれてないってわかった

七転び八起き なんどだって起きあがるさ だれだって すきで転んだわけじゃないから

ながく伸びたまっすぐな髪を すてきだねと言われてから切るんだと決めてる センチメンタル だれかが愛してくれても 自分自身が愛せなければ そんなのなんの意味もないと 気づかないふりをしてる エゴイズム あなたでもいいよ 本当はうっとうしく肌を刺すこの…