2003-10-06 わかるよ 詩 わかるよ 彼に言ってももう届かない 距離ではなく 時間ではなく こころが離れてた だけどわたしがそう言えば 彼はきっと目を見開いて 苦しいような 怒ったような 哀れむような 懐かしいような顔でわたしを見て なにかひとこと 言わざるをえなくて わたしの言葉が もう彼に反発しか与えなくても そんなふうに わたしは今でも 彼をまわすもののひとつで たったひとつ そんな自負を胸に抱いて ごめんね 言う代わりに 「わかるよ。」 最後の友だちづらをして 言った