1999-07-08 失われた名前 詩 誰の声がしたんだろう 小さな声で私を呼んだ 頭の底にのこる 風鈴みたいに高い声で 私の名を呼んだ 今では誰も使わない呼び方で 私のことを呼んだ 左の肩ごしにふりむくんだよって 言ったあなたのことを 思い出した