多分幸福な1日

昼に起きてタオルケットを洗った
台所で虫を3匹殺した
夕方おやつを買いに出かけた
日の暮れかけた線路沿いの道で
ランドセルを背負った子供とすれ違った
太った猫と目が合った



帰り道歩きながら
あずきあんと焼きいもあんのタイヤキを食べた
家に帰ってお茶をいれた
指先からタイヤキのあまい匂いがして幸せだった



時計の針がゆっくりと重なるのを見てた
机の上に本をつみあげて先の丸くなった鉛筆をけずった
誰からも電話はかかってこなかった
誰も私の名を呼ばなかった



起きてから5度目のお茶をいれて飲んだ
明日の予定を少し考えてやめた