ターニングポイント

そうしてやつのくだらない言い訳を君は全部信じた



その頭のどうしようもないやわらかさは
まるで熟れたざくろのようだったね
今ならわかるだろう
君は信じちゃいけなかったんだ
なぜってやつの言葉がまったくのでたらめだってことを
君はよく知ってたんだから



それなのに君はやつを信じると言った
実際君はやつを信じていた
心の底からの愛と尊敬を君はやつに寄せていた



裏切られたって泣く理由がどこにあるの?



ターニングポイントはとっくの昔に過ぎていた
君はちゃんとおぼえているはずだよ
気丈に微笑んで絶妙の角度で髪をかきあげた
ごちゃごちゃと指輪をはめたやつの手を取って
「あなたを信じるわ」
君は言った



今ならわかるのかい?
君はあのとき泣くべきだったんだ
裏切られたって