ほのお

こえられないかべ
つかみきれないおもい
そして とどかないゆめ


そんなものを
人はいつまでもかかえて
生きてゆくのだろうか


自分のからだの中に
ねむるほのおを知らずに生きてゆく
そんな人もいるのだろうか


なみだが出るほどさびしくて
そして幸福な
そんなおもいを知ることなしに


生きてゆける人が
いるのだろうか