忘却 

「おぼえていようと思うんだ」 やさしいつもりで言ったんだろうか? それこそが残酷の証明 彼のことなど 簡単に忘れてしまうという告白

できるなら まわたでくびをしめてほしい さいごのさいごは つよくない はげしくない たよるものはなにもない しろいやみにおちて いきたい

 距離

どこまで遠ざかれば安心するんだろう たどる道もないくらい もう離れていた

 自給自足

自活肌になるように、量産してよ。愛を。

 みちくさ

えいえんの one way 忘れたふりでたどる みちくさ

 GO

前向きだね、なんて 簡単に笑って終わりにしないで 呪いでしょう?これ ただ進んでゆくしかできない

 ゼア

ほんとうに大丈夫な人は大丈夫なんて言わないよ 日の光が痛いなら、そう言えばいいのさ だれもきみの声を聞かなくても きみ自身は聞くだろう? その声に驚き傷つき続けろ それだけが唯一きみをきみにする きみをそこへ連れて行くんだ

あたしはいつでもきずつきたがり いちばんいたいところがいつもいたい

 救い

笑ってすませた全てに 今 復讐されてる ううん 救われてる

 即死

正直であることが美徳だなんて誰が言った? 事故みたいに不可避な君の正直さに ぼくは何度も即死してる

 あさはか

しあわせになったんだねえって あのひとが言ったとき そうだよって笑わなかった わたしはあさはかだったかもしれない あのひとにうそをつかなかった わたしをすきになる代わりに そんなことないよってわたしに言わせた あのひとをうらむ羽目になった

 アビリティ

どうやったら捨てられるのかなあ うまれたときにはもう持ってた うそつきのアビリティ もしもうまれかわるなら あなたみたいに ほんとうのことしか言えない ばかで不器用で ざんこくなひとになりたい

 味方

ものみなくさるろくがつ あなただけが わたしのみかただ れいぞうこ

あなたがわたしにくれたもの ばらのゆびわ どろみたいな愛情 すべて やさしいうた

神さまは言葉を奪って ぼくらは心を4等分した 鈍色のナイフで

 肉好き

「ぼくは、『毒にも薬にもならない』という言葉が好きだ」 「そう? あたしは、『毒を食らわば肉まで』の方が好きだわ」 「………」 (それは、『皿』だ)

カウント4で蹴り倒した 狂ったように芽吹く緑を 押さえつけていた 白い闇よ いま砕け散れ

青いポリ容器のフタをカタカタゆらす あの風が本当に青かった場所で 開いた妄想 4月

 LIFE

ダブルクリック 軽い人差し指で ひらく とじる ひらく とじる 波打つココロを しずめる方法 ひらく とじる ひらく とじる (オープンユアウィンドゥ) 左クリック 右クリック 左クリック 右クリック (クローズユアマインド) すべてを選択 アンド デリート.

 さむい

ひえた足が さびしいね と 言うので それは さびしいじゃなくて さむいだよ と おしえてあげた わからない? ぼくだって わからないよ さむいね

2度とあわないヒトは死んだも同じコトだから 2番目の月 うすぼんやりとしらけた千葉の海で あたしはあなたを2回殺した

 こわかったんだ

ほんとはあのひともこわいんだ いつだって ほんとはみんなこわいんだ うまくいってわらっても 失敗してへこんでも 外から見てるだけじゃわからない みんなどうやって はじめの一歩をふみだしたんだろうね? その勇気を思うと いつだってぼくは泣いてしまう …

やさしくしてって にどといわない ないてもわめいても はむかえないくらいらんぼうに ちからずくで うまれかわったらきっと しぬほどやさしくする

12人の天使が撃った弾丸が 白いハトの心臓を撃ち抜いた日 世界が産声をあげた 鳴き声は叫びに似てる ノーリプライ ノーリプライ

11羽の孔雀 11匹のワニ 11台の自転車 11人の親友 11回の空席 なにもかも多すぎるから 11月はさびしい

しあわせなやつらなんかみんなしんじゃえ。 教室中のガラスを割った 11時間目の終わり あたしが神さまじゃなくて良かった

やさしくされると死にたくなる 夜にはどうぞ呼んでください 11月の悪魔 つめたい吐息で 息が凍るほど抱きしめてあげる

 勇気

そんなふうには思わない ってことばが なによりもやさしく聞こえた なにも否定しない 肯定しない 勇気を どうかわたしにも ください

とおいくもをすかしてひかるなみだのわけをおしえてよ あのかわいそうな10月が泣くほど 世界がひどいことになってるなんて ぼくは今まで知らなかった

 勝負

人には適性というものがあるので 勝負には それぞれ強い人と弱い人がいる あなたは あの勝負には勝つから この勝負には負けてもいい そう言えば少しは気が楽ですか