世界のどこか くつおとより少し低いところに 時折小さなくぼみがあって そこに秘密がおちている ガムみたいにカカトにへばりつく その秘密をふりはらいたくて 君は足をふりあげる それこそやつの思うつぼさ 世界のどこか くつおとより少し低いところに 時折…
六人がけのテーブルの席がふたつだけ空いてる そのひとつを埋めるはずだった人のことを思う その人のしぐさを 横顔を 背中を 声を 私ははっきり思い出すことができるのに その人が空いた席に座ることはないのだ さみしいわけじゃない さみしいわけじゃない …
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