2003-03-17 タフネス 詩 ひとは案外そうであったことを簡単に忘れてしまうものだ 都合よく踏み散らかして拾い読んで平気な顔だ いま馬鹿にして切り捨てた 彼を笑うことはあなたの過去を笑うこと 気づかず気にも留めず気に病まず盛大に笑い飛ばしてまた忘れる ああ、なんてタフネス 打ちのめされるのはいつもこちらだ その圧倒的な忘却の精度にあきれて殴って笑うのだ