2002-08-21 デッドリング 詩 穴があいてるんだ だから鳴るんだ この音をきれいだって君は言ったね なみだが出るほどうれしかったけれど ごめんなさい どうかこの音を愛さないで ぼくはぎゅうぎゅうになりたいんだ どんな小さな音も 鳴るすきまがないくらい この穴をいっぱいにみたして その重みで死にたいんだ さわやかに高い 夏の空のようだとほめてくれた 音が鳴るたびにけずれてく この穴にどうか心ばかりの詰めものを こんがりやけたターキーよりもぎゅうぎゅうに ぼくは鳴らないものになりたいんだ