空のおわり

ダークグレイのでこぼこに
くしゃりと落ちたホライズンブルー
無力なつばさが何十もの靴底にのみこまれてゆく



わかってる
それはゴミだよ
信じてなんか
いない



だけど一瞬空をとんだ
残像は今もこの胸にあざやかにのこっていて



ふみつけることが勇気だと言う
君のことは好きだけど
くだらないって吐き捨てる
君のことは好きだけど
ぼくはこのまま
ただ見ていることにするよ



君のように乱暴な絶対も
近寄って拾い上げる偽善も持たない
ぼくはどこまでも中途半端に



ダークグレイのでこぼこに
こすりつけられてとける
ホライズンブルーを見てる



(ああ、ほら、あれが)
(ぼくたちの空のおわりだ)