2002-07-09 嵐 詩 嵐だって言ったんだ なにもかもなぎ倒す強い風と アスファルトを穿つ雨粒と 迷いなく空を割る雷鳴に 魂を奪われて立ってた 気づいたときには手遅れだった あれは嵐だったって言ったんだ 不可避で 不可抗力で 人を殺すものだった だから 謝らないと言った のまれることしか できなかったと威張った その髪ぜんぶむしり取ってやろうか?! と思ったけど わたしはそれを信じたよ 愛ではなくて 荒れ狂う風と雨と光から生まれた わたしは嵐の子どもだった