答え

答えなんてどこにもない
わかってても君が
答えがほしいって泣くから
ぼくは神さまに右足の小指を売った
そうしていくつかのできそこないの答えをもらった



レプリカでも君は満足して笑う



君のために
ぼくは今度左の耳たぶを売る
次は右手の中指を
その次は額を半分
背骨をふたつ半



そうしてぼくがだんだん減っていって
いつの日かなんにもなくなったとき
君は答えなんかどこにもないって
わかってくれるだろうか



それともぼくに似た別の誰かに
同じように泣いて
できそこないの答えをもらうだろうか