2001-09-03 答え 詩 答えなんてどこにもない わかってても君が 答えがほしいって泣くから ぼくは神さまに右足の小指を売った そうしていくつかのできそこないの答えをもらった レプリカでも君は満足して笑う 君のために ぼくは今度左の耳たぶを売る 次は右手の中指を その次は額を半分 背骨をふたつ半 そうしてぼくがだんだん減っていって いつの日かなんにもなくなったとき 君は答えなんかどこにもないって わかってくれるだろうか それともぼくに似た別の誰かに 同じように泣いて できそこないの答えをもらうだろうか