夜の中

信じてるものと
にくんでるものが
一緒になってわたしを責める


正しい1日がはじまるのがこわくて
必死でふとんに閉じこもった
たくさんの夜
気が狂うくらい真剣に
朝がこないことを祈ってた


あれからほんの数年
わたしはもう
朝がくるのがこわくない
夜の中にも居場所がないことを知ってる


涙は出ない
震えもしない


ただふとんの中に
だるい身体を投げ出して
瞳を閉じる


時がみがいたにぶい心で
わたしを責めるものの
正体を見てる