1999-05-02 動けない子ども 詩 「あなた知ってる」 「動けない子どもでしょ」 その言葉に傷つかなかったわけじゃない 重い左腕を持ち上げて 金色の巻き毛の小さな頭を ふき飛ばしてやろうかと思った だけど僕は本当に誰の期待にも応えたくなかったので あいまいに笑って目を閉じた 遮断された世界はあまいお茶の香りがした