なみだがでるんだ

なみだがでるんだ
あいしてるって君にちゃんと言えなくて
なみだがでるんだ
あいしてるって君の声が遠すぎて



僕らこうして夜の底で
やわらかいものにしがみつくみたいに
どこか必死に
半分は惰性で
お互いの手にさわっているけど



明日の朝になれば当たり前の顔でこの手を離して
今はかたくかたく閉じられているあのドアを開けて
外へ出て行かなきゃならない
日の光の中へ



君のつめたい髪に未練残すひまもないまま



なみだがでるんだ
あいしてるって僕の声は届かなくて
そして横を向いた君の輪郭がぼやける