1995-10-27 夢 詩 楽しいことに身をうずめられる 子ども時代を持たなかった それはきっと単純な不幸 信じられる大人に出会うことなく過ぎた 子ども時代しか持たなかった それはきっとよくある悲しみ ひとは創造されてゆくのです 空気に 空に 花や月に 大人たちに 子どもたちに ほしいだけの愛を 手に入れられなかった子どもたちは やがて大人になり 出会う全てのことをのっぺらぼうにしながら 手探りでさがし続ける 子どもの頃に 見るはずだった夢を