ライライ

生きにくさは死に近いと思ってた
この生きにくさが極まったとき
わたしは死ぬんだと思ってた


あなたに出会って
そうじゃないと知って
かみなりにうたれたような
衝撃が走った


生きにくさの果てに死なんかなかった
それとこれとはまったく違うものだった
日々からだを蝕むあれこれは
むしろ生とイコールだった


いつか
あなたやわたしが
ぱったりと
本を閉じるようにいなくなっても
それは
生きにくさが極まったからじゃない
ただかみなりにうたれただけ


かなしむなんて
ばかげてる