2003-07-03 きみを割らない 詩 鏡にうつる自分の顔に 耐えることができないとき きみは鏡を割るだろう? なんどもなんども ぼくはきみに割られたくない もうこれ以上割られたくない だからきみから離れてゆくけれど 安心していいよ きみは大丈夫 きみのこぶしが なんど鏡を割っても なんどぼくを割っても きみのこぶしは永遠に きみ自身を割らないから ヒステリックに泣きわめく きみを置いて ぼくはもうすぐいなくなるけど 皮肉じゃないよ 家中の鏡が割られても きみが大丈夫なことに ぼくは安心してるんだ