2001-10-20 腕と心 詩 長い秋の夜 あなたをほしがる私の腕は 心からしんと切り離されてる 泣いたり笑ったりする場所からは うんと離れたやわらかい皮膚が あなたをほしがってのびる つかまえて 引き寄せても 腕と心はまったく別のものなので 心は必死にあなたを排除する 腕は必死であなたにしがみつく 私は思う あなたと一緒に この腕も排除できればいいのに 心だけで生きるなら あなたなんかいらない 思うより強い力で 私はあなたに腕をのばす