1999-04-03 長い夜 詩 ひとりの夜が長いなんて嘘だね 年上の友人がぽつりと言った あのとき不思議な気持ちで げっそりと頬のこけた横顔を見た セーラー服の私に 彼女ははにかんで笑ってみせた 今私は胸の中で何度も 彼女と同じ台詞をくり返している ひとりの夜が長いなんて嘘だ 永遠に続く長い夜は あの日あの晩あの場所で あなたとともに消えてしまった