つめたい空白

やさしくしたいって
ずっと思ってた気持ちのどこかに
いつのまにか小さな穴があいていて
ぼろぼろこぼれた隙間を
つめたい空白が満たしていた



あなたのことが好きです
そんな言葉すら冗談みたいで
まじめに思えば思うほど
そう思わなくちゃいけない
理由ばかりが頭に浮かんだ



やさしくしたい
愛したい



本当なのにってくちびるをかみしめる
歯の根元につめたい空白がからみついて
うまくつくれていたはずの笑顔さえ
どこか空々しくなってる



やさしくしたい
ずっとそう思いながら
どんな言葉が態度がやさしいものなのか
私にはもうわからなくて



迷う言葉が
笑顔が
今夜も
つめたい空白をふりまいてる