2006-09-09 線 詩 手癖でひかれた線はうつくしくないかなあ 口癖になった言葉は誰の胸も打たないかなあ この惰性を罪悪という 君の望む新世界は 拙い子どもの手が作っては壊す泥細工じゃないのかなあ ぼくの目は悪くて なにひとつハッキリとは捉えられないけど 惑わない君のゆき方は ひとにはあり得ないきっぱりしたライン 鋭く尖った刃物のような直線 とてもとてもうつくしいけれど ぼくには要らないかなあ 描いても描いても歪んで絡まるぼくのライン でたらめで目障りだけど半分くらいベクトルはあるよ 閉じてほどけても動き続ける